裁判

2003年5月31日
「駐車場の車の中に男が寝ていた。それより30分前に、ある洋品店から洋服が盗まれた。警官がこの男に職務質問したら、男の車の中から盗まれた洋服が出てきた。この男を逮捕して取り調べたら、男は、この服は別の男から買った、と供述した」

これは司法研修所で研修生に裁判の実務感覚をつけさせるために、刑事裁判記録を見せて、どのような事実認定をして、量刑はどのくらいかを解答させるものの教材である。

「ちなみに刑事訴訟の事実認定は厳格でなければならない」と教科書には書いてある。これは冤罪を防ぐためである。

「裁判の秘密」の著者山口氏は有罪を立証できる十分な証拠がないこの事件では、有罪を出すのは非常に危険である。しかし、こういう言い逃れを許しておくと、刑事政策上、社会に泥棒がはびこるから、贓物故買(盗品と知って、盗品をもらった者は3年以下の懲役)で有罪であると解答した。

しかし、研修所の「正解」は、「窃盗で有罪」であるとしなければならない、というものだった。これは「事訴訟の事実認定は厳格でなければならない」に反するものであり、裁判所の事実認定の教育の実態というのはまさに「冤罪」を作る教育がなされている。
「刑事訴訟の事実認定は厳格でなければならない」「刑事訴訟の事実認定は合理的な疑いを入れない程度に認められる場合に初めてその事実を認定する」と教科書に書いているにもかかわらず実態はそうではない。大体において刑事事件は何でも有罪に傾かせろという傾向が強い、と著者は言う。
では何故そのようになったのか、というと著者は捜査機関が被疑者に対して暴力を振るえなくなったからで、そのため取調べ中に自供がなかなか取れない、だからわずかな証拠でもそれを根拠に有罪にしよう、ということになったと見ている。警察の捜査力の低下が大きく。また、大げさに言うと警察と検察と裁判所がつるんでいる訳だ。

また、著者は悪口を言うわけではないが、と断って、普段は「被疑者の人権」云々と言って警察と喧嘩をしているのに、オウム事件が起こったとたん坂本弁護士の仲間たちがテレビで我こそは正義なりと言わんばかりにワアワア言っているのにも苦言を呈する。そういえば、その中に女子高生コンクリート殺害事件の少年を弁護していた弁護士も居るんですよね。弁護士はもちろん依頼者のために尽くすのですが自分は正義の味方であるかのような振る舞いは私も疑問であります。

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オウムの破産財団に対しては地下鉄被害者とは別に元信者たちが債権届出を出しているらしい。これはかつて自分たちがお布施として出した金銭や不動産を返してくれというものである。元信者までが金銭を取り戻せるということは地下鉄サリン被害者への分配される金銭が減ることを意味していてこれは世論として許されるのだろうか。もっと酷いのは架空の届出も混じっているだろうということである。これは教団側の作戦で「教団に金を貸した」などというもので防ぎようがない。何だか大変なことである。
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030530-00000091-kyodo-spo
「頭に来た」「必ず復しゅう」ここら辺に韓国マスコミの反日の国民への心理面での意図的な擦り付けを感じます。日本が意図的に悪い環境を提供したとは正直言って思いませんが日本にはまだまだ悪い環境のサッカーグラウンドがあるのは事実ですのでたまたま悪いグラウンドを提供することになったのだと思います。今回は日本サッカー協会は謝罪すべきかもしれませんが、これがワールドカップの予選だったら悪いグラウンドを提供するのは当然ということになります。ドーハのワールドカップ予選のときは中東に行ったとき日本の練習場には沢山の釘がばら撒かれていてこういうことは結構当たり前なものです。アウェーの洗礼、というのがサッカーには良くある事です。これは単純にサッカーを愛するものとしては良くない事だとは思いますが現実としてあるから受け入れなければなりません。
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http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/kaiken/200305/com159.html
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/kaiken/200305/zico052.html
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/kaiken/200305/korea01.html
日韓戦の記事
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フランス国歌って聴いたことがあるでしょうか。私は結構好きなのです。なんとなくかっこいい。ところが歌詞の内容は結構過激らしいです。大まかにいうと「相手を殺して、自らの土地を潤せ(記憶はあいまいですが)」云々という言葉が出てくるらしいのです。
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私が「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」「ダンサーインザダーク」などに対してそれほど心を動かされなかった訳が少しわかった気がします。それぞれは「冤罪」をテーマにしているという点です。「冤罪」は良くないということを映画のメッセージとして伝えたかったのかもしれませんが、私は実際に冤罪で死刑を宣告されその人が書いた本を読んだことがあります。その方は何故か途中で冤罪の疑いが晴れて出所できたのですがその体験談がすさまじくて、映画で「冤罪」を扱われてもあまり感動はしません。心は動かされはしますが。「冤罪」は映画の中だけで起こっているのではなく現実に起こっている訳ですから見る人はそのことも少しだけ考えるといいと思います。
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「プライベートライアン」を観ましたが確かにいい映画でした。ベトナム戦争以来アメリカ政府は悲惨な映像を意図的に流さないようにしてきたため、あのような戦争の悲惨さを映像で伝えるというのは意味があると思います。しかしながらリアルさという意味では本物の戦争の映像が残っている訳ですから映画は劣ります。「反戦」というのを伝えるのならばやはりそういった映像や写真を国民に見せる必要があると思います。アメリカはそれを拒みますが、それは容認できるものではありません。かつて原爆写真の展覧会をアメリカでやろうとしたときアメリカ政府の圧力でそれを阻止された経緯もあります。やはりアメリカこそ「プラトーン」で言っていた通り戦争の現実悲惨さを語りついで2度と同じ過ちを繰り返さない様にしなければならないと思います。
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サッカー負けてしまいました。まあ、試合内容を考えると現時点では韓国が上でしょう。もちろん日本に主力が数人欠けていた点は考慮すべきでしょうが、韓国も主力2人を欠いていました。問題なのは負けたことよりもジーコのサッカーに不安を感じてしまうのが問題です。トルシエとジーコでは何が違うか、と言うと個を生かすか組織を重視するかという点に結局は集約されると思います。ジーコになって選手は自由を与えられました。トルシエ時代よりも自由に、自分の個性を出しています。それはいいのですが、今回、前回の様に個が通用しなくなったときに行き詰まってしまう点が問題です。象徴的なシーンがサントスの全く相手を抜けないプレーです。文字数が足りません明日また書きます

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