今日のテレビ東京のジカダンパンという番組で日本で臓器移植を受けられなかったために死んでしまった幼い子供が取り上げられた。番組の趣旨は臓器移植を推し進めもっと法律を改革して行こうというものだった。「15歳未満はドナーとはなりえない」、ということを司会のみのもんたが紹介して問題視し出演者は一様に涙し「かわいそう」といコメントする。そこには製作者側の意図的な世論操作が垣間見られた。これに対し宮崎哲弥氏の著書「身捨つるほどの祖国はありや」にてこの臓器移植問題に触れている。まず、「脳死」の判定を問題視する。(ちなみに臓器移植法施行前のコメント)科学史家小松美彦氏は「死」について「脳死か心臓死かの自己決定が可能になった場合確かにいずれを選択してもそのこと自体は平等に扱われるだろうが、脳死状態を持って死とする者が散見され「脳死の者は何もできないにもかかわらず治療費を健康保険費から受けている」という心臓死を持って死とすることが健康保険費の無駄使いの様な風潮が巧妙に作られていくことを問題視している」実際、脳死を容認したアメリカでは医療保険の支払いが脳死判定を持って打ち切られた。宮崎哲弥氏は人の生の本質を脳やDNAに帰することはできないと断言する。今回番組ではみのもんたは何度も子供の死を「かわいそうだ」と語りさも自分は慈悲深い人間だという演技をしていたがそれは本当に正しいのか。先の本によると移植医療先進国のアメリカでは致命的な重症を負った訳でもないのにドナー登録していたばかりに臓器を摘出されて殺されてしまったり、患者が死んでもいないうちから臓器を新鮮に保つ目的で危険な薬剤を投与して死期を早めてしまった事例など信じられないような不祥事が権威ある大病院で相次いで起こっている。番組では「欧米は臓器移植は定着し、常識化しており日本は遅れている」という事や、一応は両論を紹介してはいるものの、みのもんたの情に訴えた「かわいそう」発言など世論操作を巧みに行おうという意図が見て取れた。番組は「この問題をみんなで考えましょう」という事だったがその答えを意図的に誘導していたのは紛れもない事実であっとしか言いようがない。臓器移植を本当にまじめに考えさせるという意図が製作者サイドにあったなら臓器移植による外国で起きている問題も取り上げるべきだったし、みのもんたの偽善的な発言などまったく不必要だった。
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本の中で面白い部分がある。物理学者の大槻氏は「オウムに見られるように優秀な技術者や研究者が何故オカルト的思考に陥るのか」について「工学部の電気系の学者にその傾向は多くその理由は「電気そのものが目に見えず一般的感覚からすると不思議な現象が多い」点と「大学において科学哲学、科学史に関する教育が欠けている」とする。しかも「オウム事件はまさに日本工学部教育における科学哲学の不在、貧困が招いた現象」と言う。
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日本の文部省は教育改革として「個性化」などアメリカをそのまま真似ようとした方向に傾きつつある。一方アメリカ教育界は数年犯罪の低年齢化やシングルマザーの増加に悩んでいる。アメリカ、コネティカット州ニューヘブンでは公立学校の教育に感情の抑制力養成を主眼とする教育プログラム「ライフスキル」を実施している。この担当している教諭が言う「人格を養う肝心な家庭で親が子供を躾けられない。要するに教育出来ない親が問題」と語っていて親側の教育にも取り組んでいる。今の日本は親は学校に躾や教育を委託し、家庭内でそれらをうまく行えていない。
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最近本当にテレビを見なくなった。テレビを見るときも製作者側の意図を考えてしまい素直に楽しめない。バラエティ番組の演出はもはや行き過ぎの感があり、どれを見ても見苦しい。しかし、それを良しとして見ている視聴者が居るのだから信じられないというか何というか・・・。その中でも「あいのり」は微妙な所だと思う。番組自体がドキュメンタリー的なのりで進行していくためあれを演出ややらせと解釈すべきなのかどうなのかは意見が分かれるところだろうと思う。と言いながら私は全然見ていないのだが。テレビは面白くなくなっている、というのは事実だと思う。恐らくはいろいろな所からの批判やらで自主規制を余儀なくされているのだろうと思う。ところで、昔面白いと感じていた番組は本当に面白かったのか、といわれれば疑問も無い訳ではない。しかし、とんでもない番組は減ったと思う。そういえば昔火曜だか水曜だかにやっていた無人島探検ものは馬鹿馬鹿しかった。「人類未開の地へ今われわれは記念すべき一歩を踏み入れたのです」というナレーションとともに探検隊が洞窟に入るのだがそのカメラの位置が探検隊よりも進んでいる位置から撮られた物だったり突っ込みどころ満載でそれが笑いとしてではなく本気で製作されていたのだから救いようがない。また、一時期の「マリック」の超魔術も今となっては懐かしい。決して「マジック」とはいわず超魔術とか言っていた辺りが当時のテレビ局は相当に視聴者を馬鹿にしていたんだなあ、と思わされる。
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最近体重が増えてきた。知人から豚になってきたと言われ始めたので仕方なく減量を始める事に。1時間30分ほど走ったり歩いたり。それに加えてスクワットをやる。昔スクワットは筋肉が多くつくので筋肉の量を増やし易く太りにくい体を作るにはいい、と何かの雑誌で読んだので実践。
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レンタルでゴットファーザーを借りたのだがあまり面白くない。その上7時間位の完全版とかいうものを借りてきたので困っている。見ないともったいないし、でも、本とかを読んだほうがためになると思うし微妙なところ。
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030603-00000057-mai-int
案の定といいますかやっぱりといいますか・・・。
朝まで生テレビでは拓殖大学教授森本 敏氏はおそらく大量破壊兵器は兵器としては見つからない(製造をする材料は見つかるかもしれないが)もしくはシリアなどに運ばれたと言っていました。開戦前にはアメリカはあんなに自信たっぷりに絶対に見つかると言っていたのに・・・。もちろん村田 晃嗣(同志社大学助教授)の言っていた戦前の国連の査察ではフランスですら数ヶ月大量破壊兵器発見のために猶予を与えるといっていたのですぐに見つからないからといって騒ぐのは早計だと言っていましたが。今、イラクの査察を阻害するものは何もないわけですから彼の主張はそのまま受け入れることはできないでしょう。戦前とは今では状態が違いますので。

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