道徳

2003年8月18日
小学校時代。給食があった。その日の給食はスープが一品あったのであるが、その中に複数のバンコウコウが浮いていた。普通給食というものは当番が大きななべを教室まで運びそこでふたを開けるのだが、その事実が発覚したのは教室でのこと。私は当番ではなかったが、うわさは教室中に広まりちょっとした問題になった。私は事情を話し変えてくることを主張した。主張の真意はこうである。給食を作っている人間もお金をもらって作っている。ボランティアではない。以前給食を作っている場所を見たが「バンソウコウは禁止、衛生管理を厳重に」との但し書きがあったことを考慮したものだった。しかし、そこに待ったをかけたのは担任だった。担任は「給食のおばさんも苦労してみんなのために作っている。みんな、食べましょう」。私は耳を疑った。
担任は「道徳」を教えるいい機会だと思ったのだろう。しかし、私はこれは絶対に許されないことだと感じた。給食のおばさんも金をもらってプロとしてやっている以上衛生管理は絶対必要だからだ。何で、不衛生とわかっているものを飲まなくてはならないのだ。結局私はスープは何のためらいもなく残した。

「道徳」って何かいな
・・・・・・・
ヤンキー母校へ帰る

数ヶ月前TBSで放送されたキュメンタリーである。北海道余市のとある高校は退学者などを受け入れてきた学校で北海道内でも異色の学校として有名だ。
この学校創立から北海道の地方局は取材を行ってきた。TBS系列局HBCが取材をしてきた。北海道ではテレビ居の序列は顕著で日本テレビ系STVが断然に強い。あまり強くはないからこそHBCがこつこつと大事に取材してきた感じもする。数ヶ月前全国放送される前には北海道内で放送があった。それで好評で全国放送となったわけである。内容はその学校の一番の悪であった義家氏が卒業し、教員免許を取得し母校の教師になり卒業生を送り出すというものである。彼の人間としての更正ぶりは凄い。まったくの真人間になっていた。人間とはこうも変わるものか、と思わされる。一歩間違えばやくざだったろう。この高校がテレビドラマ化されるようだ。「あ〜あ」という感じだ。生の映像のほうが明らかに優れておりインパクトもあり生徒、教師の気持ち
も十分に伝わってくる。あれはドキュメンタリーで十分だ。それ以上のものはドラマでは作れないのは明白。ドキュメンタリー映像のすごさは本当に本物の映像だということ。取材のためにカメラを長期間にわたって置いたため生徒はカメラの前で普通に振舞うようになり、実際のドキュメンタリーが撮れていた貴重な映像だった。高校自体はいろいろな生徒が居り、悪で退学になったどうしようもない奴、ひどいいじめに合い根暗だった女子高生、などが次第に変化していく様子が生生しい。ドラマでやるならドキュメンタリー映像をすべて放送するほうが
数倍有意義だ。TBSのドラマというと嫌な予感がする。

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