足を出すな

職場で人気者の女性はかなり面白い。彼女いわく高校時代から相当もてたそうで、「男を落とす方法を私は知っているのよ」と平気でいう人間だ。「私はもてる」とも私に言ってくる。ある意味いやみだが、なんとなくこういう女性も清々しい。その彼女は職場でも色気を出しまくり。職場の男のほとんど（私を除き）は彼女にほれている。彼女もそれを知っていてうまくそれを利用しているのだ。ミスをしても「ごめんなさい。」と上目使いで謝るのだ。そうすると男はみんな許してしまう。私はそれを見ていつも「この女やりおるな」と思っている。彼女は私だけは誘惑に乗らなかった唯一の人として悔しがっている。時々色気むんむんの目で誘惑してきたりウインクしたりするし、何故かやたらと体を触ってくる。「彼女いないなら付き合おうか？」とか「私って付き合うとはまるわよ」と言いやがる。俺は彼女を認めないので「断る」といつも言うのだが誘惑は毎日止まらない。職場全員の男を手玉に取りたいらしい。そうはいかないぜ！昨日なんて帰りにバス停で出会って（帰りは私服なのですが）彼女が声をかけてきた。服装はこのくそ寒いのに膝上まであるデニムのスカートをはいておる。私は彼女の足をピシピシたたきまくって「こら！ズボンをはけ！寒いだろう。しかももうこんな格好で男を誘惑するな！痴漢に遭うぞ！」とまるで彼女のおやじのように怒ってやったが彼女は「私、わかいから〜」とか「足きれいでしょ」とか言いやがる。
そんな2人は彼女は職場では先輩、俺が後輩なのだ。当然ほかの人のいる前では彼女に対しては敬語を使うが、俺は2きりになるとため口で彼女に話す。いつも説教。彼女の性格を、ふしだらな生活を指導するのだ。

しかし、彼女の美貌に内心最近はまりかけてきている。やはり彼女の誘惑に俺は負けるのか。男って駄目だなあ。