そういえば思い出した。図書館で読んだ中島悟元F1レーサーが書いた本についてである。教習所の教官が「中島悟って右足をアクセルに乗せて左足をブレーキに乗せるらしいが、それだと間違ってブレーキをかける際にアクセルを踏む可能性があるからお勧めできないんだよね」といっていた。これはマニュアルの話でオートマのことではない。ずっと前中島悟の本を読んだ。彼は運転の際ハンドルの握りは下のほうを両手で握るそうだ。私もやってみたがこれはあんまりよくなかった。足のおき方も中島式はやっぱり危ないと思う。慣れている人は別だし突然飛び出してきたとき確かに中島法式だとブレーキをかけるタイミングは早くなるのは事実だが。中島悟の本で一番ためになったのは自動車教習所での嘘の教え方についてである。自動車教習所ではレーザーディスクで「何十キロだと止まるのにこんなに距離が必要です」というのだが中島悟氏曰く「前の車も動いていてブレーキをかけるから前の車も動く。すなわち前の車も停止するのに距離が出るのだ。そうすると教習所で教えられるほど車間距離はとらなくても大丈夫」。確かにいわれてみればそうである。自動車教習所では一切そのことについて触れない。自動車教習所ではあくまで前方に止まっている何かがある場合、についての停止距離の事実しか教えてくれない。

私はマニュアルの免許を持っているのだが、やっぱり可能ならマニュアル車に乗るほうが安全だと思う。しかも中島氏はこうも言っていた、「最近のオートマ車は燃費を上げるためにギアの切り替えが早くできている。そうするとエンジンブレーキが効かなくブレーキを踏む回数か多くなる。すると後ろの車もブレーキを踏むことになる。そうすることによって車の渋滞が起き易い。」なるほど思わせる記述である。まあ、私は車間距離をかなりとっているので前の車が不意にブレーキを踏んでもすぐにブレーキを踏まずに対処できるのだが。

昨年初めて冬道を走った。アイスバーンの上を走るとブレーキはまったく効かない。経験しないと分からないがまったくとまらない。その恐怖たるやたとえようもないほどである。北海道の事故は多いというがこれも原因のひとつだろうか。ところでスタッドレスタイヤというものがある。恐らく、雪国の人以外はその経緯を知らないと思うので解説しておく。昔は冬はタイヤにスタッドという鉄?のピンが埋め込まれたタイヤを雪国ではつけていたのである。これはなかなか効き目が良かった。しかし、春になると雪がとけ、このスタッドがモロにアスファルトを削り、粉塵が舞い上がる。その粉塵はすさまじく、道路の横の雪が真っ黒になるほどである。道路沿いに住んでいた家の飼っていた犬が死んで肺を空けた時に肺が真っ黒だった、という話もあった。そこで、スタッドのタイヤを禁止しよう、公害をなくそう、ということで札幌でまず条例ができて、それが法律になった?(法律になったかはちょっと記憶は定かではない。)はずである。スタッドレスタイヤというのはスタッドが無いという意味。東京の人はスタッドレスタイッヤって何よ?って思うと思うがそういう経緯なのだ。

スタッドレスタイヤの弱点はへり易いということにある。普通のタイヤに比較し耐用期間が短い。これは冬道でグリップ力を高めるためにタイヤが柔らかめに出来ている事に起因する。雪国はこのタイヤ代が結構痛いのだ。

スタッドレスタイヤは各社共に開発競争を繰り返している。そろそろテレビでスタッドレスタイヤの宣伝が流れるころだ。くるみが入っていたりいろいろ工夫しているようではある。しかし、タイヤ専門店によればどれも大して性能は変わらないということ。売れているタイヤとそうでないタイヤのメーカーはあるようだが、実際はあまり変わりがないので気にしなくていいと思う。ちなみに宣伝では性能がかなりいいとうたわれているが、実際はそれほど効かないとの噂を聞く。

スキーをやった人ならわかるがアイスバーンでエッジを効かせても横滑りをする。エッジは鉄でできていて鋭く、人間の皮膚をも切るほど危険なのである。その鋭さは凄まじい。そのエッジでさえもアイスバーンでは効果はほとんどない。そうするとスタッドレスタイヤ何ぞその効果は・・・・。

スケートを知っているだろうと思うが、スケートは氷の上とエッジ(と呼ぶのかな)の間に水の膜ができて、それによりすべりやすくなる。冬道のアイスバーンで一番危険なのは実はアイスバーン上にある薄い水の膜である。最近のスタッドレスタイヤはこの水を逃す構造になっている。すべるのは水がもっとも重大な原因。そうすると一番危険なのはアイスバーンの上に水が膜を張っている状態なのだ。特にアイスバーンの上に薄い水のまくができている日は気をつけたいものだ。そうするとものすごい寒い日よりは若干暖かい日のほうが危険ということになる。また、除雪車が道路を削っていってテカテカになっている道路は論外。あれは事故を誘発しているだけである。最近はあのあとにぎざぎざに削っていると友人から聞いたのだが、どうなんだろうか。

冬道のアイスバーンは気をつけたいものである。雪国の人ならもちろんのこと、そうでない人もスキーに出かける際はご注意を。

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