カルロスゴーン

2003年9月28日
日曜の朝刊の北海新聞の1面の社説にカルロスゴーンの日産での成功がハーバード大学での格好の研究テーマになっているという文章を読んだ。

カルロスゴーンはブラジル生まれのレバノン系。フランスで教育を受けブラジルとアメリカで世界一のタイヤメーカー・ミシュランの指揮をとった人物だ。(社説より)

ミシュランといえばご存知の方も多い、レストランなどに星をつけたりした本を出している会社でもある。かなり前、星を3つつけてもらっていたレストランのシェフが格下げ下げされて自殺したという事件があった。日本では西原理恵子が恨ミシュランという面白い本を出していて私は読んだ事があった。

社説からしかわからないが、ゴーンは現場で社員と会話し、やる気を起こさせる、というのが信念のようだ。また、ゴーンは経費削減として5つの工場の閉鎖、従業員2万1千人の削減を行い有利子負債を3年で半分に減らした。(一部社説より)

私は昔、ゴーン氏がたどたどしい日本語で日産の改革を社員に向けて力説しているのをテレビで見た記憶がある。リストラや工場閉鎖は社員を犠牲にする。痛みを伴う。その人たちの人生を、暮らしを破壊する。それに対するゴーン氏の採った策は日本語で語りかけるというものだった。リストラや工場閉鎖は致し方なかったのだろう。日産を再生させるにはそれも必要不可欠の策だったのだろう。誠意を見せるために日本語で語りかけるという手法をとった彼の姿を見て私は「このおっさん、さすがにやるな」と思ったものだった。もちろん納得はできないリストラされた人の気持ちも分かるが。

社説は、ここから来る総選挙につなげた文章を書いている。私はその気はない。

私が連想したのはサッカーの日本代表監督についてである。前回代表のトルシエ、現在の監督ジーコも日本語を学ぼうとする姿勢が見えない。日本語を学ぶことよりほかにするべきことがありすぎて忙しいのなら別だが(それはゴーン氏も一緒だろう)。それでも人をまとめる、という技術、配慮、知恵の差がここに見え隠れする。

社説からはゴーン氏の改革の全貌がよくわからないが、会社の昇進のためのレポート作成においては使えそうだ。ゴーンの本を借りてレポートを今から書いておこう。

私も万が一人をまとめる、部下を数人持つ立場になったらゴーン氏から何かを学びその中から使えるものを是非利用させていただきたいものである。

 

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