フリーターとパラサイトシングル
2003年9月29日昔々、冗談半分で（社会勉強のために）試しに公務員試験を受けたことがあった。そのときの論文試験の題材は、「パラサイトシングルの増加とそれによる社会的影響、また、原因、そして解決策を述べよ」というものだった、と思う。
当時はすらすらと書いた記憶がある。ただし、無難な内容だった。公務員試験というのは公務員を批判する内容をあまり書かずにそれでいて新たな提案を書くという暗黙の了解があるのだと聞いた。まあ、現職の人が選ぶんだから（人事院）批判だけされたらむかつくのだろう。
パラサイトシングルという語彙の意味はパラサイト（寄生する）シングル（独身者、未婚者）のことであり、学校卒業後も親と同居して生活の面などで親に寄生（依存）している人のことをいう。この言葉は90年後半から言われたらしく公務員試験の題材としては時事的なネタだったのだろう。
私はパラサイトシングルについては本音では「別にいいじゃねえか、地元の企業に就職した場合親元から通うのは経済的にも合理的。しかも、女性の高学歴化などにより、また若者の意識変化により晩婚化は進んでいる。パラサイトシングルは親も子供も同意している場合なんら問題はない。生活費を親に少し入れておけばさらに問題はないのだ。」というものだった。さらに、「改善策も必要ない、社会的影響何ぞ気にする必要はない、そんな他人の思想にどうこういうのはナンセンスな出題だな。価値感が変化したのだ。頭の固いおっさんが題材に選んだレベルの低い設問だな。けけけ。」と笑いそうになったものであった。ただ、試験では糞まじめに書いた。何を書いたかは覚えていない。
それとともに重大な問題はフリーターの増加である。これにはやはり政府の対策は絶対に必要になるしこちらののほうが大問題だ。フリーターには「夢追求型」「やむを得ず型」「モラトリアム型（職業決定までの猶予期間としてフリーターになった人、また、自由でいたいと先の見通しのないまま学校や職場を離れた人）」（日本労働機構による「大都市の若者の就業行動と意識・2001年」より）と分類されているようであるがパーセンテージは14％、39％、47％となっている。いわば「夢追求型」はたったの14％、それ以外は不本意な形や先の見通しがないのだ。これでは先ほどとは違い個人的価値観と言い切れない。これに対し政府は実は対策を少しばかり行ってはいる。ハローワークにいくとわかるがトライヤル採用（だったと思う。正式な名前は忘れてしまった）というものがある。これは若年者が企業に就職しやすくするためのもので、若年者を雇った企業には政府が一定期間補助金を出す、というものだ。一見有効そうな策だが実態はお寒い結果のようでもある。ハローワーク職員に尋ねてみてわかったことなのだが。（普通こんなこと聞く人はいないと言われた）
私「この策は一定期間企業に補助金を出すとありますが、「一定期間」ということは当然その期間が過ぎると補助金は出なくなる。そのとき果たしてすべての企業がこの不況のなか「一定期間」が過ぎた後も雇い続けるのか。今のご説明ではこの制度はトライヤル採用ということでその期間は若者に技能を修得してもらって駄目ならば企業に雇用を期間終了後に無条件でやめる権限が与えられている。こんな制度はおかしい。どこの企業に入る人間、たとえば大学新卒者でもはじめは技能は身についていない。企業は人を育てるのも仕事であり、社員ははじめはどこでもある程度まっさらな状態から学習していくものだ。このトライヤル制度は、しかも欠陥がある。悪徳企業ならばトライヤル採用ばかり繰り返し、期間がきたら人を切ってまた採用し補助金を得るのではないか。その監査はちゃんとできているのか。そのような実態があれば税金の無駄遣いである。」なんてことを延々と言ったのである。職員も丁寧な人で、しかもトライヤル採用に疑問を持っていた人で
そのことについて話し合った。その人いわく「確かにその事例はある。一応ハローワークも悪徳な企業については目つけてはいるが、企業の言い分は巧みで中々実態把握は難しい。」とのこと。結局その日は仕事も探さずにトライヤル採用について話し合っただけで終わった。ほかの人や、職員の方には大変ご迷惑をお掛けした。この場を借りてそのことについては謝罪したい。
フリーター増加は若者の意識にも、現実の厳しさにも関係はある。同時に企業の経費削減にも原因がある（社員を減らしフリーターを雇い人件費を安く済ませるのだ。しかもいつでも首を切られる）。もちろん不況も関係がある。複合的な問題である。
フリーター問題なんぞ語れば相当なる量になる。その問題点はホームページ作成後に是非とも書きたいと思っている。
（しかし、一向に進まないホームページ作成。昨日はデジカメのパンフレットとスキャナーのパンフレットをもらってきた。まだ、ホームページを作ってもいないのに・・・・。）
当時はすらすらと書いた記憶がある。ただし、無難な内容だった。公務員試験というのは公務員を批判する内容をあまり書かずにそれでいて新たな提案を書くという暗黙の了解があるのだと聞いた。まあ、現職の人が選ぶんだから（人事院）批判だけされたらむかつくのだろう。
パラサイトシングルという語彙の意味はパラサイト（寄生する）シングル（独身者、未婚者）のことであり、学校卒業後も親と同居して生活の面などで親に寄生（依存）している人のことをいう。この言葉は90年後半から言われたらしく公務員試験の題材としては時事的なネタだったのだろう。
私はパラサイトシングルについては本音では「別にいいじゃねえか、地元の企業に就職した場合親元から通うのは経済的にも合理的。しかも、女性の高学歴化などにより、また若者の意識変化により晩婚化は進んでいる。パラサイトシングルは親も子供も同意している場合なんら問題はない。生活費を親に少し入れておけばさらに問題はないのだ。」というものだった。さらに、「改善策も必要ない、社会的影響何ぞ気にする必要はない、そんな他人の思想にどうこういうのはナンセンスな出題だな。価値感が変化したのだ。頭の固いおっさんが題材に選んだレベルの低い設問だな。けけけ。」と笑いそうになったものであった。ただ、試験では糞まじめに書いた。何を書いたかは覚えていない。
それとともに重大な問題はフリーターの増加である。これにはやはり政府の対策は絶対に必要になるしこちらののほうが大問題だ。フリーターには「夢追求型」「やむを得ず型」「モラトリアム型（職業決定までの猶予期間としてフリーターになった人、また、自由でいたいと先の見通しのないまま学校や職場を離れた人）」（日本労働機構による「大都市の若者の就業行動と意識・2001年」より）と分類されているようであるがパーセンテージは14％、39％、47％となっている。いわば「夢追求型」はたったの14％、それ以外は不本意な形や先の見通しがないのだ。これでは先ほどとは違い個人的価値観と言い切れない。これに対し政府は実は対策を少しばかり行ってはいる。ハローワークにいくとわかるがトライヤル採用（だったと思う。正式な名前は忘れてしまった）というものがある。これは若年者が企業に就職しやすくするためのもので、若年者を雇った企業には政府が一定期間補助金を出す、というものだ。一見有効そうな策だが実態はお寒い結果のようでもある。ハローワーク職員に尋ねてみてわかったことなのだが。（普通こんなこと聞く人はいないと言われた）
私「この策は一定期間企業に補助金を出すとありますが、「一定期間」ということは当然その期間が過ぎると補助金は出なくなる。そのとき果たしてすべての企業がこの不況のなか「一定期間」が過ぎた後も雇い続けるのか。今のご説明ではこの制度はトライヤル採用ということでその期間は若者に技能を修得してもらって駄目ならば企業に雇用を期間終了後に無条件でやめる権限が与えられている。こんな制度はおかしい。どこの企業に入る人間、たとえば大学新卒者でもはじめは技能は身についていない。企業は人を育てるのも仕事であり、社員ははじめはどこでもある程度まっさらな状態から学習していくものだ。このトライヤル制度は、しかも欠陥がある。悪徳企業ならばトライヤル採用ばかり繰り返し、期間がきたら人を切ってまた採用し補助金を得るのではないか。その監査はちゃんとできているのか。そのような実態があれば税金の無駄遣いである。」なんてことを延々と言ったのである。職員も丁寧な人で、しかもトライヤル採用に疑問を持っていた人で
そのことについて話し合った。その人いわく「確かにその事例はある。一応ハローワークも悪徳な企業については目つけてはいるが、企業の言い分は巧みで中々実態把握は難しい。」とのこと。結局その日は仕事も探さずにトライヤル採用について話し合っただけで終わった。ほかの人や、職員の方には大変ご迷惑をお掛けした。この場を借りてそのことについては謝罪したい。
フリーター増加は若者の意識にも、現実の厳しさにも関係はある。同時に企業の経費削減にも原因がある（社員を減らしフリーターを雇い人件費を安く済ませるのだ。しかもいつでも首を切られる）。もちろん不況も関係がある。複合的な問題である。
フリーター問題なんぞ語れば相当なる量になる。その問題点はホームページ作成後に是非とも書きたいと思っている。
（しかし、一向に進まないホームページ作成。昨日はデジカメのパンフレットとスキャナーのパンフレットをもらってきた。まだ、ホームページを作ってもいないのに・・・・。）
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